乙女の休日

外で食事をするのも何だからと言って彼と初めて部屋で過ごす約束をした。

冷えた空気を遮るようにマスクを付けたら急いでいるように見られないように、ひとつひとつ、ゆっくりと階段を下りる。

冬の冷たい雨は夜のうちに通り過ぎて、木の葉の浮いた水たまりに青空が反射していた。

みんなが忙しく通り過ぎるその街角で青いシャツを着た彼が微笑んでいた。私は彼の隣まで駆け寄った。

外へ出ても、部屋の中でも、私は、心にターコイズ・ブルーの煌めきを持った乙女でありたい。

帽子・バック・アクセサリー。絵画・沢山の美しい器。

静岡伊勢丹8階・プロモーションスペース で、12月9日(水)から14日(月)まで、一品更屋企画の展示会「乙女の休日ー恋はターコイズ・ブルーの煌めきー」が開催されます。

参加作家

小野穰 陶器
安藤夕紀子 陶器
tefhat 帽子
kico アクセサリー
Atelier Seisen バッグ・小物
Kogsw 絵画

順不同・敬称略


展示概要

 タイトル :乙女の休日ー恋はターコイズ・ブルーの煌めきー
 日時 :2020年12月9日(水)-14日(月)
 場所 :静岡伊勢丹 8階 プロモーションスペース
    静岡県静岡市葵区呉服町1-7
 企画 :一品更屋


2020年 20×20展

静岡伊勢丹7階・ウェルネスパーク GOOD TEA LAB. the SHOP では、10月28日(水)から11月10日(火)までの2週間、一品更屋企画の展示会「2020年 20×20展」が開催されます。

この展示会では、2020年に顕在化した新しい生活様式「ニューノーマル」な生活において、家で過ごす時間が増えていることを受け、お茶が持っている役割も変化し「ニューノーマルなお茶」へと進化しつつあることを体感いただくことを狙っています。

私たちが考えるニューノーマルなお茶 は、 茶道、煎茶、中国茶、台湾茶、紅茶などの垣根を取り払った「家で楽しむお茶」です。今回は全国の作家、20名に参加いただき、それぞれ「お茶に関する道具」を20点ずつ制作いただきます。家で楽しむ多様なお茶を、それぞれの作家の表現を通し、様々な視点から体感いただけます。

参加作家

青人窯
音喜多美歩
中平美彦
原田譲
二川修
森田みほ

飯高幸作
小野穰
林彩子
フじイまさよ
マルヤマウエア
山﨑美和

上田浩一
久野輝幸
原田奈央
藤村佳澄
三浦愛子

17名・順不同・敬称略

+公募作家3名


展示概要

 タイトル :2020年 20×20展
 日時 :2020年10月28日(水)-11月10日(火)
 場所 :静岡伊勢丹 7階 ウェルネスパーク GOOD TEA LAB. the SHOP
    静岡県静岡市葵区呉服町1-7 / 電話054-273-4663
 主催 :GOOD TEA LAB.
 ホームページ : GOODTEALAB.JP
 メールアドレス : info@goodtealab.jp


イベント 「ニューノーマル茶会」

2020年 20×20展では、特別企画として Tea Songs 石橋章子が亭主を務める茶会を開催いたします。

外出をできるだけ避け、家の中で過ごす時間を増やす、いわゆるニューノーマルな生活が浸透する中、お茶の楽しみ方も変化しています。

ジャンルにこだわらず、道具に縛られず、自分スタイルで飲むお茶、それがニューノーマルなお茶です。

この「ニューノーマル茶会」では、お客様に好きな道具を選んでいただき、その道具に合わせて亭主がお茶を淹れる・点てるという、ゲスト・ジェネレイテッドなお茶会を実施します。石橋章子の変幻自在なお茶捌きをご堪能ください。

お茶会で選べる道具は今回の「2020年 20×20展」参加作家の作品20点。気になっている作家の道具を実際に使えるチャンスでもあります。

また、お菓子も20種類からお客様が選ぶことができるなど、ゲストが自ら作り上げることができる、ニューノーマル時代の新しいお茶会を体験いただけます。

開催日時・受付

10/31土 11/1日 11/4水 11/7土 11/8日
11:00-12:00 14:00-16:00
2020年 20×20展 会場受付

茶室

宙庵(そらあん):創房 荻須

菓子・お茶受け

和ピクルス専門店 こうのもの
檸檬とラクダ
おやつ作家 日々
低糖質おやつとコーヒー Locco

茶人

TEASONGS : 石橋章子

GOOD TEA LAB. 発足・展示イベント開催のお知らせ

良質なお茶を研究し、その情報を発信する研究所が発足

GOOD TEA LAB. 発足・展示イベント開催のお知らせ

 

一品更屋は、静岡伊勢丹、TEASONGSと共に、良質なお茶を研究し、その情報を発信する研究所 GOOD TEA LAB. を発足することになりましたので、お知らせいたします。「淹れて飲む」から「買って飲む」に変わったお茶を、新しい視点で見直し、健康や生活に活かすための活動をして参ります。また8/19(水)より静岡伊勢丹で展示会も開催いたします。

暮らしの中心に再びお茶を

かつて日本人の暮らしや家族の中心には急須がありお茶がありました。くつろぎやだんらん、もてなしなど、生活に潤いを与える豊かな時間はお茶と一緒にあったと言っても過言ではありません。ペットボトルでいつでも手軽にお茶を飲めることは、便利になった一面、そのような豊かな時間を持つ余裕が失われたとも言え、また茶文化が失われつつあるとも言えます。

私たちGOOD TEA LAB. のブランドコンセプトは「GOOD TASTE, GOOD FOR HEALTH, MAKE GOOD LIFE」です。良いお茶とは、美味しいだけではなく健康維持に役立ち、生活に潤いをもたらすものであると考えます。私たちはGOOD TEA LAB. の活動を通し、暮らしの中心に再度お茶を位置付けることにより、現代人に必要な余裕を再び取り戻すことを目指します。それにより、茶葉の生産者や器の作家など、お茶文化に関わる産業自体の活性化と茶文化の再生を試みます。

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ネットと静岡伊勢丹、現場をつなぐ

GOOD TEA LAB.の活動拠点は、ネットと静岡伊勢丹、生産農家や器作家などの現場の3つです。

場所を選ばず情報発信ができるネット上ではホームページのブログをはじめ、ツイッターやインスタグラムを使い最新情報を発信します。イベントのお知らせや生産地・生産者・作家紹介、お茶の淹れ方や全国のお茶カフェ紹介など、役立つ情報もお届けします。

お茶の町、静岡の中心地にある静岡伊勢丹では、7階ウェルネスパークの一部がGOOD TEA LAB. の情報発信基地+店舗になります。お茶に関する情報やオススメの茶葉・お菓子、お茶を飲むための器、お茶関連の書籍まで、お茶にまつわるモノを購入できます。抹茶カフェも併設し、その場でお茶も楽しめます。

また、茶葉の生産地・生産者とネットワークを築き、共にさまざまな企画を行うことで情報発信を行います。茶文化を担う作家との交流も行い、現場から茶文化の発展につなげます。

静岡伊勢丹で第1回の企画展、お家を楽しむ提案

8月19日(水)から9月8日(火)までの3週間、静岡伊勢丹7階・ウェルネスパークでは、GOOD TEA LAB. 主催の第1回展示会「冷茶を楽しむ 真夏のグッド・ティー・パーティー」が開催されます。この展示会では夏のイベントに出かける代わりに家で良いお茶を存分に楽しむ「グッド・ティー・パーティー」を提案。冷えた緑茶にフルーツタルトを合わせたり、色とりどりのキレイな器を揃えたりと、家時間をより自由に楽しむ工夫をご紹介いたします。また、今回の展示会場はGOOD TEA LAB. の情報発信基地として、引き続き常設展示場となります。

展示概要

タイトル :冷茶を楽しむ 真夏のグッド・ティー・パーティー
日時 :2020年8月19日(水)-9月8日(火)
場所 :静岡伊勢丹 7階 ウェルネスパーク GOOD TEA LAB.
静岡県静岡市葵区呉服町1-7/電話054-273-4663
主催 :GOOD TEA LAB.
  ホームページ : GOODTEALAB.JP
メールアドレス : info@goodtealab.jp

 

小野穣 招福の猪目茶碗展

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一品更屋は、2018年12月26日(水)から2019年1月15日(火)まで、銀座三越7階ジャパンエディションで陶芸家・小野穣氏のハート形の茶碗「猪目茶碗」を特集した展示会を開催いたします。

「猪目」とは、日本では古来から使われて来た、西洋の「ハート型」に似た図柄です。その名のとおり猪(いのしし)の目の形に由来しており、魔よけや福を招くとして、伝統的な日本建築には必ずといって良いほど取り入れられてきた図象です。

陶芸家・小野穣さんは、この「猪目」の形を大胆にも茶道具に取り入れ、今までに無い、新しい魅力的を持った茶碗を生み出しました。それが「猪目茶碗」です。

「猪目茶碗」は、ハート型に見えるその愛くるしい造形もあり、茶道を嗜む女性はもとより、海外の目利きの方々にも求められ流など、大変人気の作品となっています。今回は、この「猪目茶碗」の新作に加え、本展のために特別に作られる作品や、コラボレーション作品など、ここでしか観られない作品も勢揃いいたします。

平成が終り、亥年(いのししどし)を迎える2019年。新しい、区切りの年を猪由来の目出度い器で迎える。皆様の招福を祈る、縁起の良い展示会となります。

 

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展示内容

本展示では、小野穣氏の新作猪目茶碗の展示・販売に加え、特別企画も実施いたします。

新作茶碗

人気のカラフルな猪目茶碗に加え、伝統的な陶芸手法を用いた格式ある新作猪目茶碗も発表いたします。

 

 

コラボレーション茶碗

人気の書道家・イラストレーターが絵付を行った、コラボレーション猪目茶碗を展示・販売いたします。

しまだたかひろ

ポートレートしまだたかひろ

杉田廣貴

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根本知

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ハシグチリンタロウ

ハシグチリンタロウ_出品作品画像

宮村弦

ポートレート宮村弦

百田千峰

ポートレート百田千峰

山本尚志

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  ©️ Hisashi Yamamoto, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

 

猪目茶碗スターター福袋

小野穣作の猪目茶碗を中心に、お抹茶を気軽に楽しむために必要な道具を組み合わせた、猪目茶碗スターターキットを、年明けから販売いたします。

猪目茶碗と一緒に使う茶道具

猪目茶碗と併せて使いたい、正月を彩る魅力的な茶道具を取り揃え、展示・販売いたします。

久野輝幸

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藤原奈津江

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山政小山園

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同時開催・亥年を迎える干支置物と器展

本展に併せて、亥年を迎えるための干支置物と器の展示もいたします。

星川あすか

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引続き情報公開をお楽しみにお待ちください。

一JYU一SAI 新しい一汁一菜の器

一品更屋は、2018年4月11日(水)- 24日(火)まで、伊勢丹新宿本店5階ダイニング・キッチンにて、一汁一菜をテーマにした展示会を開催します。

ご飯などの主食に汁もの一品、おかず一品という、忙しい現代人の生活に合ったシンプルでヘルシーな構成の食事を、一品更屋らしくアレンジし、彩り豊かな器と共に「新しい一汁一菜」としてご提案いたします。

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求められるのは、新しい一汁一菜

現代の家庭の中には、和だけではなく洋や中華まで、様々な食材やレシピが普及しています。器も、和の噐だけではなく、洋食器がキッチン棚で幅を取っており、家庭の食卓も必ずしも和風がスタンダードではなくなっているのではないでしょうか。

一汁一菜というと質素な和食が思い浮かぶはずですが、家で憩いとなる毎日の食卓ということを考えると、形に縛られずにもっと楽しめる、もう一歩進んだ新しい一汁一菜が求められているのではないでしょうか。

一品更屋が発信する一汁一菜は、料理だけでなく、器も自由。新しい発想で、新しい一汁一菜を考えなおしてみる。それがこの展示会です。

  • All in 一Bon
     お盆に三つの器でコンパクトに楽しむ一汁一菜。
  • 二Don Power
     丼と具沢山汁物で、食べ盛りの一汁一菜。
  • 三Wan Chaji
     ご飯茶碗、汁椀、抹茶茶碗の三碗でお手軽茶事を楽しむ。
  • Classic 四
     長皿に焼魚、昔ながらの一汁一菜。
  • 一Bowl一Plate
     1プレートにオカズを一まとめ。ベジタブルスープを併せて。

参加作家

  • 宇田令奈
  • 内田裕太
  • 遠藤薫
  • 遠藤素子
  • 折居ゆか
  • 加賀雅之
  • シモヤユミコ
  • つちやまり
  • 直井真奈美
  • 中平美彦
  • 林彩子
  • フじイまさよ
  • 眞砂 眞砂子
  • 森田みほ
  • 山﨑美和

料理研究家が提案する一汁一菜を実際に食べてみる、スペシャル・イベントも開催!

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inacoya 春の一汁一菜

一汁一菜を現代的に捉え、和洋折衷の食材を使って、形に縛られず、かんたんで気負いなく作ることができる『一JYU一SAI』をご提案します。
一汁は春野菜をたっぷり使ったとろみ汁です。蓮根でとろみをつけます。栄養たっぷり、春の味覚を存分にお楽しみください。

■開催日:4月11日(水)11:30~/2:30~(各回約90分)
■講師:出張料理家 稲中寛子
■料金:お一人さま 3,780円(税込)
■人数:各回先着6名さま 電話にて予約受付中です。
※受講の際のお席は1名ずつ抽選とさせていただきます。
※抽選は、受講開始の30分前に先着で受付させていただきますので、予めご了承ください。
■予約・お問い合わせ :
新宿店本館5階=キッチンダイニング/キッチンスタジオ
直通03(3225)2641

■当日メニュー
・鶏と春野菜のとろみ汁
・クレソンとしいたけの白和え、カシューナッツ添え
・たことセロリとオリーブのまぜご飯
・いちご大福

■使用する器具
・<ル・クルーゼ>ココットロンド

■講師プロフィール
大学卒業後、キッチン周りの布物制作を手がけたことをきっかけに料理の道へ進む。在学中から料理家に師事。アシスタント時からセレクトショップ等での出張料理を重ね、現在は個人宅のプライベートシェフ、また出張料理家として、幅広く活動。「食べることは、生きること」を大切に、楽しい食卓を提案中。

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常備&作り置き食材で作るイタリア風一汁一菜

家に常備されているパスタや残り物の赤ワイン、時間のある時に仕込んでおける食材でさっと作れるイタリア風一汁一菜。

■開催日:4月18日(水)11:30~/2:30~(各回約90分)
■講師:出張料理人 岸本恵理子
■料金:お一人さま 5,400円(税込)
■人数:各回先着6名さま 電話にて予約受付中です。
※受講の際のお席は1名ずつ抽選とさせていただきます。
※抽選は、受講開始の30分前に先着で受付させていただきますので、予めご了承ください。
■予約・お問い合わせ :
新宿店本館5階=キッチンダイニング/キッチンスタジオ
直通03(3225)2641

■当日メニュー
・赤ワインとローズマリーのペペロンチーノパスタ
・アブルッツォ風レバー入りサルシッチャと青菜の蒸し煮

■講師プロフィール
広告代理店に勤務する傍ら、葉山の海の家で料理を手伝ううちに料理への熱が高まり渡伊。3年間イタリアの様々な地方の郷土料理を学ぶ。帰国後、お客様の喜ぶ顔を見ながら料理をしたい、との想いから出張料理人に。イタリア家庭料理他、自らの体験した記憶に残る味わいを、個人宅やイベントへの出張で振る舞う。

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展示会名  :  一JYU一SAI 新しい一汁一菜の器
展示期間  : 2018年4月11日- 4月24日
展示会場  : 伊勢丹新宿店本館5階 ダイニング・キッチン

日本の夏祭り

2015年 6月24日(水)- 7月14日(火) 伊勢丹新宿本店 本館5F ウエストパーク

他では見られない、郷愁の夏祭り
工芸品、アート作品が大集合

日本の美の潮流を探る「日本美流」。7月の特集は、日本の夏を彩る「夏祭り」。

日本全国で行われる、夏祭りに関わる物、夏祭りを題材にした物を「躍動」「光る夜」「幽玄」の三つの視点で集め、展示・販売を行います。 “日本の夏祭り” の続きを読む

日本における シェーカー・スタイルの影響展

2015年 6月10日(水)- 6月23日(火) 伊勢丹新宿本店 本館5F ウエストパーク

「美は有用性に宿る」
シェーカースタイルと民芸の関係

有用性の中に美を見出したアメリカのシェーカー教徒の生活スタイルと、彼らが作り上げた家具=シェーカー家具が、民芸の国、日本の生活スタイルに新たな影響を与え始めています。 “日本における シェーカー・スタイルの影響展” の続きを読む

俺の茶碗 男茶2015

2015年5月27日(水)~6月9日(火) 伊勢丹新宿店 本館5F  茶会

男性陶芸家が魂を込めて制作した
男が唸る茶碗達

近代において茶道と言えば女性の嗜みとされておりましたが、近年、茶道を本格的に習われる男性や、茶道具をアートとしてコレクションする男性も増えてきました。 “俺の茶碗 男茶2015” の続きを読む

Cha-girl Design shop 母と娘の茶ガール日記

2015年4月29日(水)~5月10日(日) 伊勢丹新宿本店 食器プロモーション

茶ガールのポップアップ・ショップ
今年はゴールデンウィークをジャック

2013年のクリスマス前に伊勢丹新宿店に出現した茶ガールのポップアップ・ショップ、「茶ガール・デザインショップ」が、今年はゴールデンウィークの伊勢丹新宿店にオープンします。 “Cha-girl Design shop 母と娘の茶ガール日記” の続きを読む

ILLUMINATED GIRL 

2015年4月1日(水)~7日(火) 伊勢丹新宿本店 本館5F ウエストパーク

染色×アート

伊勢丹新宿店の新設スペース、EVENT&GALLERY。このスペースでは、テキスタイルとアート、どちらの文脈からも捉えることができ、かつ質の高い作品を制作している作家に焦点を当て、影響を与えた物や事象、作品の制作で利用している道具などをご紹介し、アートと、素材・伝統としてのテキスタイルの関係性と、その可能性を探る展示会を行います。

第2回は、伝統的な染色方法を用い、現代の象徴とも言える「アイドル」を描く、大竹夏紀。テレビCMへの作品の採用や、アパレル・セレクト・ショップの運営するギャラリーでの展示など、煌びやかな絵柄が注目される彼女ですが、用いる技法は、絹に対してろうけつ染めを行うという、とても伝統的な手法です。

今回は大竹の真骨頂とも言える、絹にろうけつ染めで染色し、更に絵柄部分のみを切り抜いた3メートルを超える作品をメインに展示。また、コレクションに最適な小サイズの染色絵画作品や、Tシャツやポストカードのプロダクトも展示予定です。

現代を象徴するモチーフと伝統技術が融合した、日本のニューアートを、是非ご覧下さい。

ろうけつ染め

模様部分を蝋で防染し、染色する伝統的な染色法。中国では新疆ウイグル自治区ホータン地区・ニヤ県の精絶国遺跡の東漢墓から蝋染の綿布が発見されていることから2~3世紀ごろから、ろうけつ染めの技法があったと見られる。

日本では正倉院宝物に見られるなど、天平時代から見られる伝統的染色技法であり、着物などの反物の染色によく見られる。京都の京友禅でも「蝋纈友禅」がある。